よほどのケチ

よほどのケチ、節約家で無い限り他人(ひと)に奢る(おごる)事を良い事と思っている人が
多いのでは無いでしょうか?

他人(ひと)に施し(ほどこし)をする事に「セフレ」だけならば良いが、しばしばそれが「優越
感」に変わる時が有ります。

対人関係で恐いのは物のやり取りです。

「喜ぶ顔が見たい」「喜んで貰いたい」と思う純粋な気持ちなら良いが、そこにはしばしば邪
心が入り込みます。

優越感、下心と欲などです。

男性に多いのは物を奢って相手を服従させる、自分の下に置こうとする事です。これは相
手が男性で在ろうと女性で在ろうと同じ事です。

私は男性なので女性が他人(ひと)に物を贈る、飲食を奢る事に対する気持ちは解りません。

こう言った下心がある場合は割り勘や拒否するなどする事が良くて受けるならば悪い巡り
を頂く事に成るのです。

だからと言って若い女性に多い「奢って貰う事は負けだと思う」と言うのも間違っています。

奢る方の支配欲、奢られる側の「負け」の心理は共に「御山の大将」であって傲慢のぶつかり
合いです。

よく歳をとった方で「若い人に面倒を見て貰いたく無い」「迷惑を掛ける」と言う人がいます。
また「人と付き合うのは面倒臭いから恋愛や結婚はしない」と言う人がいます。

これは形を変えた「傲慢」「我善し」です。

他人から奢って貰う時、多少「わるい」と言う心が退ける思いにもなりますが、これも「自
分は負けた」と言う気持ちの表れだと思います。

私はこう思うのです。

他人(ひと)に感謝の気持ちさえあれば老後の面倒も結婚も奢って貰う事も苦に成らないは
ずです。

若い時は体も丈夫で動くから「独身が良い」「子供達と離れて暮らしたい」と自分のワガママ、
やりたい放題が効きますが、歳を取って病気と成れば孤独感が襲い、淋しさや先行きの不
安、老後の心配でろくに眠れず、精神的にも病んで来ます。

だから私は孤独老人などに同情する気はありません。

昔は先の事を考えずに暴飲暴食していましたが、現代は病気に成らない様にストイックに生活
している人も結構いて、自己管理が言われています。

つまり若い時の自分の心や行動が歳を取った時の自分に帰って来るのです。

子供達に面倒見て貰っても良いではないですか?

他人に奢って貰う、施しを受けるのも素直に援交出来る自分を創れば良いのです。

若い時にワガママ放題の人は歳を取ってもワガママで介護の人に嫌われます。

若い時に年寄りの面倒を見ている人は自分も歳を取って若い人に面倒を見て貰えるのです。

世の中は合い身互いです。

人を遠ざければ自分も人から遠ざけられます。

笑顔と感謝で人と接すればまた人も笑顔と感謝で自分に接して来ます。

寝たきりに成ってして貰った介護の人に素直に感謝出来るなら老後は心配要りません。

それでも子供に迷惑を掛けられないと言うならば、自己のプライドが許さないならば不平不
満を言わず、静かに死んでいく覚悟をするべきでしょう。

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